「GAIA(ガイア)」とは大地の女神を意味します。
Team GAIAs Project という名には、「自治体も、企業も、そして一人ひとりの個人も、社会全体がチームとなって大地の女神のように、地球を守る行動を起こしたい」という想いを込めました。
近年、2025年の夏の猛暑をはじめ、異常気象や激甚化する自然災害が相次いでいます。
その背景には、地球温暖化に伴う気候変動が深く関係しています。
なぜ私たちが取り組むのか
Team GAIAs Projectは、気象予報士・イベントプランナー・システムエンジニアが集まってスタートしました。
気象予報士の役割は、単に「明日の天気」を伝えることにとどまりません。
未来の天気を考え、社会に伝えていく使命があると信じています。
年々暑さを増す日本で、将来の子どもたちはどんな夏を過ごすのか。
その問いに真剣に向き合わなければなりません。
日本で起こっている暑さの現状を伝える
かつて1880年代には、一年のうち猛暑日(最高気温35℃以上の日)はわずか1日程度しかありませんでした。
しかし2025年には、1年のうち約90日──およそ3ヶ月が猛暑日となるまでに増加しています。

また、これまでの日本の歴史において、気象災害によって命を落とす人の多くは、台風や大雨などによる洪水や土砂災害が原因でした。
しかし、近年は様相が変わりつつあります。
2020年以降、気温の上昇とともに熱中症による死亡者数が急増し、その深刻さが年々増しています。
もはや熱中症は「夏の体調不良」ではなく、「気象災害」として私たちが真剣に向き合うべき課題となっています。

さらに、環境省の予測によると、2100年の夏には、40℃を超える日が珍しくなくなると予測されています。

これは単なる暑さの延長ではなく、社会の仕組みが想定してきた気温の上限を超える環境になることを意味します。
熱中症や健康被害の激増に加え、電力網や道路、鉄道などのインフラが高温で劣化・故障し、農業や水資源にも深刻な影響が及ぶでしょう。
もはや「暑さ対策」だけでは対応できず、都市の設計や社会のあり方そのものを見直さざるを得ない時代になります。
これ以上、暑さから人の命を守るためには、私たち一人一人が地球温暖化について行動を起こす必要があります。
しかし…
伝えるだけでは間に合わない現実
マスコミを通じて天気や気候を発信するものとして、私たちのもとには、国や自治体、研究機関から「もっと多くの人に地球温暖化や気候変動のことを伝えてほしい」という依頼が絶えません。
しかし、年々スピードを増す気候変動とは裏腹に、
実際に行動に移している人は国民のわずか3割にとどまっているのが現状です。

もはや「伝えるだけ」では、この温暖化を止められない。
私たちはそう痛感しています。
アクション促進までが使命
気候変動のリスクを知ることは出発点に過ぎません。
知ることと、実際に行動を起こすこと――この2つを結びつけることが、私たちの使命だと考えました。
Team GAIAs Project は、全国各地での講演活動や、啓発イベントの開催をはじめ、脱炭素を身近に感じられるツールとして発電フィットネスバイクの開発にも取り組んでいます。
学びの場をつくり、そこで得た知識を日常の選択や地域の取り組みに結びつける―
この流れを社会の中に広げていくことを目指しています。
伝えるだけで終わらせず、社会に呼びかけ、多くの人とともに行動を起こすプラットフォームとなることが、Team GAIAs Project の存在意義です。
未来のために、一緒に行動を
気候変動は、個人の努力だけでも、行政の施策だけでも解決できません。
自治体、企業、そして一人ひとりが力を合わせ、ひとつの「チーム」となることが求められています。
私たち Team GAIAs Project は、地球の未来を守るための仲間を探しています。
「知る」ことから始まり、「行動する」ことへ。
今こそ、一緒に地球を守る一歩を踏み出しましょう。